本格影響は冬ボーナスから…コロナ禍で給与減でも物価は上昇
それに安心している人もいますが、これは3月末までの決算に対して決められた額なので、本格的なコロナの影響が出るのは冬のボーナスです。夏以上の3〜5%のダウンが目安で、業種やコロナの感染状況によって、半減する企業もあると考えます」(平野さん)
賃下げだけでなく、リストラも急増すると予想される。
「現在、経済が止まっているため、仕事がなく、休業状態にある社員がいます。体力のある企業は最低限の給与を支払うことができていますが、いつまでも続きません。こうした休業状態にある人は400万人もいると見られています。仮に半数が職を失えば、失業者は200万人となります」(加谷さん)
リーマンショックによる失業者は約100万人といわれているから、倍の失業者が生まれることに。最悪のケースに陥らないよう、政府はGo Toキャンペーンなどを打ち出しているが……。
「否定しませんが、タイミングがいいとは思えません。
ワクチン開発、感染対策への投資などを第一に考えるべきではないでしょうか。個人としては、日々の節約で現金を手元に残しておくこと、1〜2年は大きな買い物をしないなど、対策しましょう」(加谷さん)
「女性自身」2020年9月8日 掲載