「夫は財務省に殺された!」“森友自殺”妻の独占告白
18年3月、公文書改ざんの疑いを指摘する記事が朝日新聞に出ました。「この人のやらされたこと、これだったんや」とすぐわかりました。でもあのとき、財務省は改ざんについて何も明らかにしなかったし、信頼していた職場の上司や同僚も誰も連絡をくれませんでした。トッちゃんは孤独と絶望の中で追い込まれて命を絶ったんです。記事が出て5日後、3月7日のこと。54歳の若さでした。直前にノートに走り書きで、こう記していました。
これが財務官僚王国
最後は下部がしっぽを切られる。
なんて世の中だ
私は心の中で叫びました。「財務省に殺された!」って
〈――翌日、自宅に来た近畿財務局の上司、楠敏志管財部長の対応はひどいものだったという〉
弔問に来たのに「これはもうここだけの話で」と口止めをしたうえで「遺書かなんかはあった?」「新聞社とかは?」と尋ねて、あげくに「遺書をちょっと見させて……」と求めてきたんです。不都合な事実が書かれていると思ったのでしょう。「報道機関が押し寄せたら、えらいことになりますから」と、とにかくマスコミを避けるように言われました。
〈――雅子さんが言いなりになりそうだと見ると、財務省の人たちは態度を変えた。