くらし情報『コロナ死亡率は5分の1に…医師語る「治療選択肢が増えた」』

2020年12月3日 15:50

コロナ死亡率は5分の1に…医師語る「治療選択肢が増えた」

そのため、病院に来たときにはすでに重症化している、ということも。今はそういった事態は少なくなりました」

また、最前線で奮闘する医療従事者たちの治療経験が積まれてきたことも、大きな要因だという。

「たとえば、抗ウイルス薬のレムデシビルや、抗炎症・免疫抑制作用のあるデキサメタゾンなど、どの症状のときにどの薬を投与するのか、その指針が明確になってきたことは大きいでしょう。さらに、第1波のころには知られていなかったのですが、新型コロナウイルスの合併症として、血栓症が多いことがわかってきました。血液検査や画像検査を行い、肺や脳の血管を詰まらせる血栓の疑いがある患者さんには抗血栓薬を早期に投与するなど、治療の選択肢が増えたことは確かです」

加えて、都内のコロナ患者受け入れ病院で働く別の医師にも話を聞いたが、「医療体制がシステム化されてきた」と教えてくれた。

「初期のころは、どこで検査を行うか、どこに隔離をするか、院内のどこを通って搬送するかなど、何も決まっていないなかで治療に当たっていました。今ではその医療体制がきちんと整い、薬の投与のタイミングも早まっています」

だが、検査、医療体制が整ってきたからといって安心はできない。

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