「お母さんは楽しかったよ」杉田かおる語る母との最期の日々
電車で施設に向かう途中に主人から連絡があって、“施設から至急連絡が欲しい”と……。施設に到着すると、すでに呼吸が乱れ、点滴を受けていました。私の妹はアメリカに住んでいるんですが、“妹が帰ってくるまで頑張って!”と呼びかけました。妹が到着したのが1月5日。その翌日の朝、母は最後に大きく息を吸って静かに亡くなりました」
介護を始める前まで、美年子さんから“役者以外何もできないね”と言われていた杉田さん。
「私も芝居さえしていればいいんだとずっと思っていました(笑)。でも、介護をしている間に、母から“お姉ちゃんは何でもできるようになったね”と言ってもらえて……。母とずっと一緒にいて、私自身もたくさんのことを学ぶことができたと思っています」
4年半の看護と介護を通して、杉田さんは健康の大切さをひしひしと感じたという。
そして彼女は、食と運動と睡眠などの健康法を身につけるために、日本健康マスター検定を受検し、見事合格。現在は、健康マスター名誉リーダーとしても活躍している。
「女性自身」2021年1月5日・12日合併号 掲載
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