2021年2月11日 06:00
被災地オンライン訪問実現へ 雅子さまが和歌にこめた願い
それを記念する行啓記念碑のとなりに、雅子さまの歌碑は建立された。
「雅子さまは仁田沼に群生するミズバショウの光景を浮かべながら、被災地の人々に思いを馳せて詠まれました」(皇室担当記者)
’19年3月には宮城県名取市の閖上地区にある「震災メモリアル公園」でも、雅子さまが詠まれた《あたらしき住まひに入りて閖上の人ら語れる希望のうれし》の歌が刻まれた歌碑が建立された。
雅子さまは’17年11月、陛下とご一緒に復興公営住宅「名取市閖上中央第一団地」で被災者と交流された。雅子さまはその時の気持ちを、’18年の歌会始でこの歌に込められたのだ。
これまで体調不良などの理由から歌会始の欠席が続いていた雅子さまだが、令和初となる昨年の歌会始には17年ぶりにご出席。「望」というお題に、雅子さまは《災ひより立ち上がらむとする人に若きらの力希望もたらす》と詠まれた。「陛下と雅子さまは’19年12月末、台風19号で被災した宮城県と福島県をお見舞いされました。雅子さまは被災地で高校生などの若者が復旧作業に励む姿に感銘を受け、この歌をお詠みになられたのです。
コロナ禍の現状では被災者と対面することは叶いませんが、それでも陛下と雅子さまは被災者とふれ合う方法を模索されてきました。