森永卓郎さん「親の介護費用の立て替えは必ず記録を!」
“相続地獄”にハマりお金も労力も無駄にしてしまった森永さんに、たとえケチと言われても、親の存命中にやっておくべき準備を聞いた。
■介護費用など立て替えの記録はつけておこう
資産のある親の生活・介護費用の立て替えは、記録していれば相続税控除の対象になることが多い。
「そんなこと知りませんでしたから、一切記録せず、領収書やレシートも保管していませんでした」(森永さん・以下同)
同居を始めたときから、父の生活にかかる費用はほとんど森永さんが立て替えていたという。
「父とは母が亡くなった’00年から同居を開始。’06年に父が脳出血の後遺症で半身不随になってから、がんが見つかって介護施設に入るまでは在宅介護を行っていました。『卓郎は稼いでいるんだから、とりあえず払っておいてくれ』と言われてしまい……」
仕事やふだんの生活ならしっかりケチれるが、親となると、お金の管理がルーズになってしまった。
「そもそも、親の生活費は親に払ってもらうべきだったと思います。介護施設に入ってからは、多少払ってくれるようになりました。
しかし、父が使っていた口座の預金が底をついてからは、ほかの通帳がどこにあるかわからないからと、また私が立て替えることに。