息子の死を伝えるため母が旅立つ…不朽の名作映画が復活
なかでも赤は血の比喩ともいえます。登場する母子は血縁関係があっても馬が合わなかったり、ましてや夫であり父である人たちは認知症や、「疫病神」と言われたりでほぼ不在です。
そして亡くなるシスターの子を育てるのは血縁関係のないマヌエラ。同性愛者であることをカミングアウトしている監督の作品にはLGBTQのいずれかにあたる人物がたびたび登場しますが、本作ではセクシャリティや血縁関係を超えた家族像をメッセージとして投げかけています。
約20年ぶりの観賞となりましたが、名作は時代を選ばないということを実感した作品でした。
「女性自身」2021年2月23日号 掲載
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