夫婦14万円〜 墓じまいをして「リビングに墓」を持つ選択
すると、“こういうものが欲しかった!”と、全国から注文が殺到。今では月平均で40基の注文が入るという人気ぶりに。
浦部社長は、家族以外の人が購入するケースもあったと振り返る。
「あるお店の常連さんが亡くなり、その方はほとんど身寄りがなかったそうです。それでお店のオーナーとほかの常連さんたちが、みんなで偲んであげようと、店内に置くことを決めて、購入されました」
宅墓は1人用と夫婦で入れる2人用タイプで全4種類あり、使用される天然石の色は5色。価格は1人用が7万円。2人用は14万円。骨壺は別売りで1個1,000円だという(いずれも税込み)。
新たな墓を購入する際、永代使用料(土地代)や墓石代など、一般的に150万〜300万円の費用がかかると言われているだけに、値段的にはかなり魅力的に思える。
さらに宅墓は、墓地と違って場所を選ばないので、引っ越しする際でも、簡単に持ち運びができるというメリットもある。ちなみに、墓地埋葬法では、遺骨や遺灰を自宅の庭に埋葬することは禁じられているが、自宅など室内で保管したりすることは問題がないという。
お墓の問題に詳しいシニア生活文化研究所・小谷みどりさんはこう語る。