2021年6月1日 11:00
「正直者が馬鹿を見る」通常営業に踏み切った飲食店店主の怒り
『全然飲めないから帰る』『その時間だと行けない』といった声もたくさんいただきました」
3月21日に宣言が解除。4月12日から「まん延防止」の措置に切り替わったことで、時短営業要請は午後9時まで延長された。しかしながら売上は変わらず、「午後8時までのほうが、駆け込みがあったのでまだ良かった」という。
■3回目の宣言では酒の提供ができなくなり……
そしてAさんが「23時までの通常営業と酒類提供の再開」を決意したのは、5月11日までとされていた宣言が延長されるタイミングだった。3回目の宣言では酒の提供ができなくなり、客足が遠のいてしまったのだ。
「焼き鳥なので、“ご飯目当て”というよりも“飲み目当て”の人が多いんです。こだわって料理を提供しているのにもかかわらず、お酒が飲めないからという理由でお客さんが入ってこない。そうした悔しい思いを、ずっとしてきました。
なのに今度は時短でなく、お酒の提供自体がダメという。もう限界でした」
最近の報道では、「協力金の遅延」も問題視されている。いっぽうでAさんは税理士を通じて申請していたこともあり、協力金が滞ることはなかったという。
しかしAさんは「今後は協力金を受け取らず、要請にも従わない」