2021年6月1日 11:00
「正直者が馬鹿を見る」通常営業に踏み切った飲食店店主の怒り
と決意。理由について「正直者が馬鹿をみる世の中になってしまったから」として、こう続けた。
「『もうこりごりだ』という感じでした。なんで、飲食店ばかりが締め上げられないといけないんだと思ったんです。
だって厚労省の職員など、国側の人間が宴会に行って感染していましたよね。それに、野外で飲酒する人だって、いなくなりません。そんななかで飲食店を封鎖したって、野外で飲んでゴミが増えてしまうだけじゃないですか。まったくの無意味ですよ」
■お客さんや卸業者から感謝の声も……
昼営業やデリバリーなど様々な方法を模索してきた末、通常営業と酒類提供に踏み切ったAさん。
その決断を支持する声も多く、訪れるお客さんからは「楽しい時間をすごせた」「開けてくれてありがとう」といった感謝の声も。なかには、涙を流して喜んでくれた人もいたという。
「お酒や肉を卸してくれている業者さんからも感謝されました。やっぱり閑古鳥の状態みたいで……。たとえばランチ営業をやっているときに3,000円ぐらい、肉を発注したことがありました。すると『こんなときに、本当にありがとうございます』と言ってもらって胸を打たれたんです。そういう意味でも、微力ながらも力になれればという思いで営業しています」