CDCも“最大の経路”と認めた…空気感染のリスク高める3つの状況
倍々ゲームのようにウイルスが細胞から細胞に広がるため、短時間に従来型とは比べものにならないぐらいウイルスの生産工場となる感染細胞が増えていくのです」
日常生活の注意点として、通勤電車での感染はありえるという。
「特急や飛行機は換気がよく、超満員ではありませんので、感染は起きにくいですが、換気が劣る満員電車での通勤通学では、感染は起きうると考えたほうが合理的です。
ただ現状、通勤電車での感染があっても大規模にはならず、車両まで特定はされずに経路不明として扱われることになります。そこが飲食店と違うところです」
強力な変異株に感染しないためには、日々の生活のなかでどんな予防をすればいいのだろうか。
「手洗い自体は衛生的によいので続けるべきですが、過度な拭き掃除や消毒は必要ありません。質のよい換気に力を入れるべきです」
具体的な換気策としては、送風機を積極的に活用すること。
「屋内の場合、空気の入口と出口を開けて、それらを結んだ直線上に扇風機やサーキュレーターを置き、出口に向かって常に強い風を送ります。空気を押し出すのです。
そうすれば、周りの空気が巻き込まれて、室内の空気がよく出ていきます。