冷蔵、加熱で死なない菌も…梅雨の食中毒を防ぐ5つの方法
ナチュラルチーズや生ハムなどには気をつけましょう」
さらに、腸管出血性大腸菌は少量でも発生する恐れがある。
「生の肉や魚を扱った台所用品からほかの食材への汚染や、ハンバーグなどの生焼けなどに気をつけましょう。ただ、中までしっかり火が通っていれば大丈夫。加熱によって防げる細菌です」
家庭で発生する食中毒は食品取り扱いの不注意によるものがほとんど。食中毒予防には、《付けない》《増やさない》《やっつける》の三原則を守ることが重要だという。
「食材に菌を《付けない》ための基本は食品を扱う前に手指を洗うこと。また、肉や魚の保存時は、ラップや食品保存袋で包み、ほかの食材に汁などが付かないように。《増やさない》ためには細菌が繁殖する環境に食品を置かないこと。
食材はなるべく早く食べるか冷蔵庫や冷凍庫に入れましょう。同時に詰め込みすぎを避けること。そして殺菌・消毒で菌を《やっつける》。多くの細菌は75度以上で1分加熱すると死滅しますから、食材の中心まで火を通しましょう」
巣ごもり生活では、デリバリーやテークアウト、家庭での作り置きを活用する機会が多くの家庭で増えている。これらに潜む食中毒リスクについて、小西先生はこう注意を促す。