2021年6月30日 15:50
医療現場がやっているダニ撃退掃除術「換気、水拭きはNG」
今のうちに数を減らしておきたいが“いつもの掃除”ではダニを駆除できないという(写真:PIXTA)
「花粉症の時季は過ぎたのに、鼻水やくしゃみが出たり、のどが痛いのはダニのせいかもしれません。ダニのフンや死骸もアレルゲンの一つ。人が吸い込むと、ぜんそくやアレルギーを引き起こすのです」
そう語るのは感染症予防の知識を持つ医療環境管理士の松本忠男さん。医療現場の清掃に35年従事しており、目に見えない病気の原因となる菌やホコリを正しく除去する掃除方法を指導している。
「梅雨明けから夏にかけては、ダニが爆発的に繁殖する時季。梅雨のうちに、ダニを退治しておかないと夏に大繁殖してしまいますよ」
ダニは、気温20〜30度、湿度60%以上で増殖する。さらに、同じ条件下ではダニの餌となるカビも増えやすい。
「ダニを駆逐するためには、湿度を下げることと、掃除によってダニそれ自体に加え、そのフンや死骸、餌となるカビやホコリを除去することが重要です」
しかし、松本さんによると、ふだん私たちが行っている掃除のなかには、ダニやホコリの除去に全く効果がないものもあるという。
「たとえば、床を濡れた雑巾で拭くのは意味がありません。