2021年7月7日 18:20
ロッキンに中止要請の県医師会「五輪は要請出す案件ではない」
なお、この取材は、医師会がHPに一度は削除した要請書が再掲載される前に行っている。
――どのような意図で開催中止の要請書を提出したのか?
「私どもが要請したのは、『今後の感染拡大状況に応じて、開催の中止・または延期を検討してください』ということです。仮に開催する場合は、『更なる入場制限措置を講ずるとともに、観客の方の色んな行動を含む感染防止対策に万全を期してください』とお願いをしました。『何がなんでも中止してください』ということではなく、開催する場合でも感染対策をしっかりとお願いしますといった要請です」
――今年開催された『JAPAN JAM』ではクラスター感染が起きていない。さらに現在、県内では他に様々なイベントが催されているが、なぜこのタイミングで「ロッキング・オン」だけに要請を?
「実は、茨城県医師会がフェスが開催されることを知ったのが、6月18日ごろだったのです。ひたちなか市医師会の役員の先生から『フェスが開催されることになって、医療提供体制とかそういった点から不安が大きいんだよ』という話がありました。県内だけでなく県外からも人が来るので、その話を機に『これは一医師会の話だけではなく、県内の医師会全体に関わる問題だろう』となり、何回か会議も行い要請書を取りまとめました。