2021年7月14日 06:00
「官公庁から要望が…」シヤチハタ語る電子でも「お辞儀ハンコ」継続の理由
SNS上で話題になったのは、電子印鑑を利用して、従来紙で行っていた稟議書や見積書などの押印処理をデジタル化できる、シヤチハタ株式会社の電子決裁サービス「Shachihata Cloud(シヤチハタクラウド)」。このサービスではハンコを押す角度を0~360度まで自由に変えることができる。
電子印鑑サービスが「お辞儀ハンコ」に対応していることに対して、SNSでは
《まだこんなことをやってるのか……》
《無くしたい文化ですね》
《くだらねぇぇ》
と呆れた声が数多く寄せられている。
そもそもなぜ電子印鑑で“お辞儀”できるようにしたのだろうか?シヤチハタ株式会社に話を聞いた。
「弊社としては、傾けて押すことは推奨している訳ではありません。しかし、『傾けられるようにしてほしい』という要望があり、印影を傾けられる機能を追加しました。要望は主に官公庁からだったと聞いています」(シヤチハタ広報・山口高正さん以下同)
シヤチハタでは’95年から電子印鑑システム『パソコン決裁』というサービスを開発・提供してきた。’07年にパソコン決裁6にバージョンアップした際に、日本の商習慣の中で見受けられる『印影の角度で意志を表現する』ことに対応。