くらし情報『深刻なデルタ株感染力「ワクチン1回目接種の効果も減少」』

2021年8月11日 06:00

深刻なデルタ株感染力「ワクチン1回目接種の効果も減少」

深刻なデルタ株感染力「ワクチン1回目接種の効果も減少」


「菅首相の『人流は減っている』という発言は、現実を無視しているとしか思えません。感染者の増加は止まらず、もはや“オーバーシュート”しているのです」

こう話すのは、埼玉医科大学総合医療センター・総合診療内科・感染症科教授の岡秀昭先生だ。菅首相は7月27日の会見で、新型コロナウイルスの新規感染者のうち「デルタ株」の割合が急速に増加していることを認めつつ、人流は抑えられているとの見解を示した。

ところが、その翌日には東京都内の新規感染者数が第3波のピークを大きく上回る3,177人にのぼり、神奈川県でも初めて1,000人を超えてしまった(1,051人)。全国的に感染者数は急増の傾向にあり、政府は神奈川・千葉・埼玉の首都圏3県と大阪府に再び緊急事態宣言を発出することを決めた。

岡先生によれば、そんな“後手後手”の対応で、日本はすでにオーバーシュート、すなわち感染爆発の状態に突入してしまったのだという。危惧されるのは、重症者のさらなる増加だ。

「このまま有効な対策がなされなければ、新規感染者数が2倍、3倍と増えていってもおかしくありません。
そうなると、次第に重症者の数も増加するでしょうから、病院での受け入れが難しくなってしまうのです」

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