2021年8月12日 11:00
競泳会場は年6億の赤字製造機 五輪関係者のマヒした金銭感覚
ロンドン五輪のロンドン・アクアティクス・センターの整備費は331億円だった。大会後は年間100万人の来場者を想定しているが、年間6億3,800万円の赤字を見込んでいる。
【チケット販売システム等】39億2,561万5,334円
これほどの費用がかかったにもかかわらず、ほとんどの会場は無観客となりチケットも販売されていない。業務を受注したぴあに聞いてみると「落札時から受託業務内容が大幅に変わっておりますが(1年延期、再抽選、払い戻しなど)、当社からその詳しい変更内容をお話しすることはできません」との回答を得た。
ほとんどの会場が無観客となって、900億円のチケット収入が大幅に減ったにもかかわらず、組織委員会の金銭感覚はマヒしたままだと本間氏が続ける。
「開会式では、関係者に用意された4,000食の弁当が廃棄されていたことが問題になりました。さらに、ほかの会場でも満員の観客が入っていることを前提に資材や飲食物を調達して、業者への支払いが発生しています。一般の感覚ならば、少しでもロスを減らそうとするハズなのですが」
今回の五輪をこのまま終わらせてはいけないと後藤氏。
「五輪でかかった費用について、今後、しっかりチェックしていくことが重要です。