2021年8月18日 06:00
江原啓之のコロナ禍お悩み相談(3)「感染後、近所で孤立しています」
「新型コロナウイルスに感染したことでいづらくなり、引っ越しを余儀なくされた」なんてことが、ウイルスが蔓延(まんえん)し始めた初期の混乱状態のさ中には多く聞かれましたよね。「うちの県で感染者第1号になりたくない」とおびえている人もいました。
ですが、いまや全都道府県に罹患(りかん)者はいます。「人の噂も七十五日」といいますから、やがて噂は立ち消えになるとは思います。差別している人たちも因果応報で、明日はわが身です。
しかし、それで差別をするようなレベルの低い人と付き合う必要はありません。人の本質がこうしたときに露呈するわけです。そのような人たちとは、その程度の関係だということがわかったのですから。
孤独ではなく孤高に、毅然(きぜん)と生きるほうが楽ですよ。何かあって人が離れていくということは、「その人チェック」ができて不幸中の幸いです。人間関係の断捨離には好機なのかもしれません。
一方でつらいときに寄り添ってくれたり味方になってくれる人もいます。そういう情のある人のことは覚えていて、その人が困ったときはお返しをしなければなりません。必要な人、会いたい人、大切な人は誰なのか、ということが今回のことで見えてきたと思います。
コロナのせいで、というばかりではなく、「コロナのおかげで」と言えることも数えてみましょう。
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