2021年8月22日 06:00
「24時間テレビは無理がある」医師がテレビ局のデルタ株対策に緊急警鐘
しかも現在流行しているのは発生当初とは比較にならない感染力を持つデルタ株。その感染力は季節性インフルエンザの4倍ともいわれ、飛沫感染だけではなく空気感染をも起こすと言われている。
そんなデルタ株にこれまでのテレビ局の感染対策は通用するのか。感染症に詳しいのぞみクリニック・筋野恵介院長は「感染対策としてやれることはやっていると思います」としつつも、こう語る。
「しかし、デルタ株の感染力は強く、医療現場ですらお互いにサージカルマスクをしていても感染するケースが出ています。ワクチンを接種していれば重症化はしませんが、感染しないわけではありません。テレビだとどうしても人と人が近くなることもありますし、現実的には感染を完全に防ぐのは難しいとは思います。
これ以上の対策をするのであれば、2メートル以上近づくときにはサージカルマスクに加えてフェイスシールドの着用などが必要かもしれません。
また、現在の対策は新型コロナが出てきた初期に言われていた飛沫対策に重点が置かれていて、いわゆる空気感染の対策へのアップデートが十分にされているかもポイントです」
多くの番組が感染対策として取り入れてるのが、各出演者の間にアクリル板などのパーテーションを設置し、飛沫感染を防ぐというもの。