2021年8月24日 06:00
五輪閉会式で話題!NHK明かす「#手話の人」が“ろうの通訳者”だった理由
に関して、放送を行ったNHKに話を聞いた。
■ワイプの通訳者と、モニターの横に立つメインの通訳者の違い
放送では、メインで映る男性の手話通訳者の他に、画面左上にしばしば女性の通訳者が映るワイプが表示された。この2人にはどのような役割の違いがあるのだろうか?
「画面左側のワイプに表示したものは、式典運営側が用意した手話通訳です。組織委員会の橋本聖子会長、IOCのバッハ会長のスピーチの際には、式典運営側が用意した手話通訳が会場の大型モニターに映し出されていました。これを、手話通訳のない総合テレビでご覧いただいている視聴者のために、画面左側に表示したものです。一方、Eテレの番組映像に大きく映った通訳者は、耳の聞こえないろうの通訳者です」(NHK広報局・以下同)
普段テレビなどで目にする手話は、耳が聞こえる通訳者によるものがほとんどだが、Eテレの閉会式中継でメインとなって通訳をしたのは“ろうの通訳者”。なぜ今回、ろうの通訳者が選ばれたのだろうか?
「これまでの番組制作の経験から、ろう者が手話通訳をすることについて、当事者からのニーズが高いことを感じてきました。Eテレの『ハートネットTV』『ろうを生きる難聴を生きる』では常々、ろうの通訳者にご出演いただいています。