くらし情報『「ベストセラー絵本がDVやレイプを助長」と活動家が批判』

2021年8月26日 06:00

「ベストセラー絵本がDVやレイプを助長」と活動家が批判

そしてその不平等がDVやレイプ、セクシャルハラスメントの温床となっているのです」とした上で、「なぜこのトラは男性なのでしょうか。女性でもなく、性別をぼかしているわけでもない」と疑問を投げかけた。

またアダムソン氏は、搾取する側として描かれるトラが、当然のように男性として登場することが、子どもたちに先入観を植えつける懸念があると同番組内で指摘した。

男性は外で仕事をし、女性が家で子どもの世話をするという描写や、父親が帰ってきてカフェに連れて行くことで窮地を脱するという結末も、古風でステレオタイプな固定観念を読む者に印象付けるとアダムソン氏が指摘していると、LBCは報じている。

アダムソン氏は、前出の番組で発言の意図をこう説明する。

「女性を助ける王子は男性で、助けが必要な無力な者は全て女性です。このようなメッセージを、この本は子どもたちに発信しているのです。

私は子どもたちに、そんなメッセージと共に成長してほしくはない。
男性と女性は平等で、女性も男性と同じように強く、困難な状況から自分で抜け出すことができる、あるいは支援を受けることができる。その逆もまたしかりである、という考えで育ってほしいのです」

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