くらし情報『西島秀俊 7年で11作以上!新ドラでも妻子失踪と“悲劇の夫”が似合う理由』

2021年10月10日 06:00

西島秀俊 7年で11作以上!新ドラでも妻子失踪と“悲劇の夫”が似合う理由

■追い込まれたときの輝きはアラフィフ俳優のなかで随一

それではなぜ、西島秀俊はこんなにも数多くの“悲劇の夫”役を演じ、さらにはそれが抜群に似合ってしまうのか。脚本家で映画ライターの竹内清人さんはこう語る。

「西島さんはとにかく“ゆらぎの演技”がうまいんです。たたずまいや表情だけで芝居ができるから、置かれた状況をどうやって受け止めるのか、という表現がすごくビビット。説明的なセリフを省いてもシーンを成立させてくれるので、脚本家からすると理想的な役者さんですね。アラフィフの俳優は実は層が厚くて、魅力的な方もたくさんいますが、追い込まれた状況での輝き方は西島さんが随一でしょう。浅野忠信さんだとちょっとささくれた感じになるし、大沢たかおさんだと頼りがいがありすぎる。西島さんの緻密で繊細な“ゆらぎの演技”が“悲劇の夫”役にピッタリなんだと思います」

たしかに、ドラマ『奥様は、取り扱い注意』(17年)のようなコメディ作品であっても、西島からはどこか切なさや哀愁が感じられる。
そして、そんな“ゆらぎの演技”は一朝一夕で身につくものではなく、彼の俳優人生のなかで培われてきたものだという。

■苦労人時代に映画で得た“演技の引き出し”

「西島さんのキャリアはテレビドラマでスタートしていますが、主役ではなく二番手、三番手ということが多かった。

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