くらし情報『西島秀俊 7年で11作以上!新ドラでも妻子失踪と“悲劇の夫”が似合う理由』

2021年10月10日 06:00

西島秀俊 7年で11作以上!新ドラでも妻子失踪と“悲劇の夫”が似合う理由

しかも、民放のドラマにまったく出演していない期間もあったんです。その時期、彼は活動の拠点を映画に置いていた。黒沢清や北野武といった、極力セリフを排して、役者の演技に委ねるタイプの監督と仕事を重ね、演技の幅が広がったんだと思います。ただあのルックスですから、若いうちはどうしてもイケメンキャラを背負わされがち。20代、30代のころは、映画『Dolls』(02年)や『さよならみどりちゃん』(05年)のように、女性を追い込むだめんず役が多かった印象があります。それが、歳を重ねていい感じに“枯れた”ことで、映画で培われた、セリフに頼らぬ演技力や芝居の引き出しの多さにルックスがマッチしていった。年齢的にも、夫や父親の世代となり、役柄の幅も広がったのではないでしょうか」

実際に西島は、20代後半から30代前半までテレビドラマへの出演がいっさいないにもかかわらず、映画には絶え間なく出演し続けている。30代以降、徐々にテレビドラマに復帰し始めると、40代に差し掛かって一気に主演作が増えたのだ。
もしかしたら、この紆余曲折あった俳優人生も“悲劇の夫”役に説得力を持たせる要因のひとつなのかもしれない。

映画で培われた“ゆらぎの演技”や追い込まれたときの輝き、“枯れたイケメン”という絶妙のルックスに、意外と苦労人な経歴ーー。

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