2021年10月21日 15:50
お湯が使えない、年賀状が作れない…コロナ禍の“品薄リスト”12
加谷さんによれば、世界各国において、コロナ禍以前から“社会のAI化”を進めるために半導体の需要は急拡大していた。そこに、コロナ禍が輪をかけるように影響を与えたという。
「コロナによる“巣ごもり需要”の拡大により、コンピュータ製品の需要が著しく上昇したことがひとつです。そして、欧米、中国の各企業が『コロナ後』の社会に備えて『リモートワーク』を急速に進めています。すると家庭で作業するための端末などの需要が高まり、半導体不足が世界規模で発生しているのです」
この影響で、アップル社が最新のiPhone13シリーズを減産する見通しであることがアメリカで報道されたばかり。加谷さんは、半導体価格の高騰は少なくとも’22年いっぱいは続くとみている。
すでに品薄状態の製品のほか、今後、「品薄になりそうな商品」を、加谷さんは次のように予測する。「コロナの感染拡大の状況にもよりますが、パナソニックがベトナムに工場を持つエアコンや冷蔵庫などの白物家電は、品薄や価格上昇があるかもしれません。
プリンターはすでに品薄状態ですが、キヤノンはベトナムが主な生産拠点なので、コロナ次第でさらなる状況悪化が懸念されます」