2021年11月15日 18:27
「ヒッチコックは祖母のキャリアをめちゃくちゃに」『鳥』主演女優の孫が明かす
ヘドレンは「ひどい、本当にひどい瞬間でした」と述懐するも、「1960年代前半にはセクハラやストーカーという言葉は存在しなかったため、暴行の事実を誰にも言えなかったのです」と1人で耐えるしかなかった理由を記している。
ハーヴェイ・ワインスタインなどの大物プロデューサーや、ケヴィン・スペイシーら主演クラスの俳優といった、ハリウッドの大立者による性的搾取が公然と批判されるようになったのは、2017年のMe Too運動がきっかけだった。
それまでは、権力を笠に着た性的虐待が横行しつづけていた業界だけに、ヒッチコックのような超大物に目をつけられてしまったヘドレンの苦しみは察するに余りある。
孫のジョンソンは、「業界を問わず、権力のある人が、自分より弱い立場の人にその力を振るうことは到底受け入れられません。
自分の祖母のことなので、言葉にするのは難しいですが……自分のおばあちゃんが誰かに利用されるなんて、誰だって想像したくないでしょう?」とリスナーに語りかけた。母であり、同じく女優のメラニー・グリフィスについても言及し、「祖母が、私や母に対してしてくれた素晴らしいことは、誰にされたことであっても、嫌なことは我慢するな、ってこと。