くらし情報『鎌倉殿の時代に横行していた人身売買 戦国時代には日本人が奴隷として海外に売られていた!』

2022年2月6日 06:00

鎌倉殿の時代に横行していた人身売買 戦国時代には日本人が奴隷として海外に売られていた!

鎌倉幕府跡地のひとつ「宇都宮辻子幕府跡」

鎌倉幕府跡地のひとつ「宇都宮辻子幕府跡」



『鎌倉殿の13人』(NHK)が好調を持続している。初回放送後にはツイッターで世界トレンド1位を獲得、同時・見逃し配信サービスでの視聴も好調で、前作の2~3倍にも上っているという。「首チョンパ」「平家をぶっ潰すぜ」など現代風の台詞や、小池栄子演じる政子の“クネクネ艶技”など、コメディ要素たっぷりの大河に今後ますます注目が集まりそうだが……。

「今回の大河では、北条家を中心になんともユーモラスなやりとりが話題を呼んでいますが、史実から見ると、実は鎌倉時代はそんな明るいだけの時代ではありませんでした」

こう語るのは、歴史学者の渡邊大門さんだ。大河では描かれていない日本史のカゲの部分を『倭寇・人身売買・奴隷の戦国日本史』の著者でもある渡邊さんに解説してもらった。

「日本では鎌倉時代になって奴隷制度が禁止されます。ところが、寛喜2年(1230年)~寛喜3年(1231年)にかけて発生した『寛喜の大飢饉』が起きて、多くの庶民は困窮します。生活困窮者が妻子や従者を売り飛ばしたり、裕福な家に下働きとして身を置いてもらうなどが跡を絶たない状況となり、幕府は非合法ながら人身売買を認めざるを得なくなったのです」

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