2022年2月6日 06:00
社会問題生み出すことも…80年代に革命起こした「ウォークマン」の誕生
軽量化されメタルテープに対応したウォークマン2
住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、音楽と一緒に歩いた青春時代の話。活躍する同世代の女性と一緒に、“’80年代”を振り返ってみましょうーー。
■どんどん進化していく機能にも楽しみが
「’79年、ソニーから発売された初代『ウォークマン』を家族が購入。ヘッドホンから流れてきた曲を聴いた瞬間、“こんなに小さいのに、なぜこんないい音が出るんだ!?”と衝撃を受けました」
こう話すのは、世代・トレンド評論家の牛窪恵さん(54)。
開発段階では「録音機能がないテープレコーダーなど売れるのか」という反対意見もあったといわれるが、各社から同様の商品が発売され、’80年代はポータブルカセットプレーヤーの戦国時代に。
「’60年代から一家に一台、大きなステレオを買う家庭が増え、さらに’70年代後半になると、自分の部屋でも音楽を楽しみたいと、ラジカセのニーズが高まりました。とくにSANYO『おしゃれなテレコU4』(’79年)や、ダブルカセットでダビング機能がついた『ダブルU4』(’82年)が大ヒット。『ウォークマン』は、さらに外でも歩きながら使えるので、音楽を聴く場所が広がったのです」