2022年3月10日 15:50
ウクライナ戦争で家計負担年間10万円増に!食料品、光熱費が更に上昇
前年の価格は70ドルほどだったので、今年の原油価格は去年に比べて約50%の値上がりに。よって、消費者物価指数は0.5%上昇する予測が立ちます。つまり、ウクライナ侵攻前の消費者物価指数予測の2%に0.5%を加えた『2.5%』が、今年の出費増額率です」
’21年の家計調査をもとにすれば、50~59歳の勤労世帯(2人以上)の場合、平均的な消費支出が年間410万2,992円のため、同じ買い物をしても、年間10万2,575円出費が増えることになる。
■電気料金はさらなる値上げの可能性も
それでは、具体的に何がどれほど値上げされるのだろうか。特に石油や小麦など供給量の低下が見込まれる原材料と強く結びつくものは値上げ幅が大きくなりそうだ。
「電気代は原油や天然ガスなど燃料の値上がりがそのまま反映されます。ウクライナ戦争の影響として、6月ごろから、さらに価格が上昇するでしょう」
昨年来、値上げが続いている電気料金。じつは、4月分の電気料金が発表された時点で、北陸、関西、中国、四国、沖縄電力の5社がそれ以上の値上げができない「上限価格」に達している。
「上限価格の引き上げには、電力会社が経済産業省に要望する必要があります。