くらし情報『オミクロンで“軽症死”が急増中…医師は「肺炎より持病の悪化」と指摘』

2022年3月10日 11:00

オミクロンで“軽症死”が急増中…医師は「肺炎より持病の悪化」と指摘

コロナウイルスは、血管の細胞に感染する特徴があり、そこでウイルスが増えて血管にダメージを与えます。免疫も働くことで炎症が起き、血流の悪化や血栓ができることも。もともと弱っていた血管の働きが低下して持病の悪化を招くのです」

■オミクロン株による、誤嚥性肺炎での死亡例も

さらに「誤嚥性肺炎」で命を落とす人も目立つという。

「誤嚥性肺炎とは、口やのどの雑菌がなんらかの理由で肺に入り込み、菌が増殖して起こる肺炎。高齢者の場合、オミクロン株に感染して発熱や倦怠感が起こると、のどの筋力が低下して正常に働かなくなり、口の中の雑菌が食べ物や唾液と一緒に誤って気管に入ってしまうことがあります。CTを撮ると、肺全体が真っ白になるコロナ肺炎とは異なり、右側の肺の下部に炎症が広がる誤嚥性特有の肺炎を起こしていることがわかります」(鹿野先生)

鼻からのどまでの上気道で増殖しやすいオミクロン株。本来、上気道には病原体などを吐き出す防衛機能があるが、のどの痛みや腫れにより、その防衛機能であるバリアが損なわれて誤嚥性肺炎を招くケースもあるという。

さらに“持病の悪化による死亡”という第6波の特徴によって、医療現場では新たな問題が起きていると、岡教授は語る。

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