2022年3月10日 19:10
家族を逃がして再びウクライナへ…迷い犬保護に奔走する女性
人気のないキエフ市内をうろつく犬(写真:AFP/アフロ)
ロシアによる侵攻が激化しているウクライナでは、命を守るために、続々と国外へ民間人が脱出している。そんな中、避難に連れていかれずに残されてしまった犬たちを保護するため、戦火の中で奔走するマリーナ・ディリーさんの奮闘を、英Mirror紙が伝えている。
ディリーさんは、自身の子どもたちをポーランドへと逃がした後、ウクライナ東部に位置する工業都市ドニプロに一人戻り、街をさまよう犬の保護を続けている。
彼女が運営する保護施設「シェルター・フレンド」では、この13日間で救助された数百匹の犬が養われているという。
「人々は動物を置き去りにし続けています。私の電話はホットラインになっていて、鎖で繋いだままにしたり、家に置いてきたりした犬を保護してほしいとたくさんの電話がかかってきます。
もう一つの問題はブリーダーですね。彼らはとっても“気前がいい”ので、仔犬を無料で譲ってくれるんです。
今日も爆撃を受けたハリコフのブリーダーからロットワイラーの仔犬7匹が届きました」と、ディリーさんはMirror紙の取材に対して、皮肉を交えて語っている。
「シェルター・フレンド」