2022年4月8日 15:50
ロシア政情危機で「金」が高騰中 家に眠るアクセにも高値が
金が高騰している。3月7日に1グラム8,000円を超え、3月25日に8,500円の史上最高値をつけた(田中貴金属工業)。コロナ流行以前の3年前(4,600円台)の約1.8倍、もっとも安かった’99年ごろ(1,000円台)の約8倍だ。そんな金の値上がりについて、経済ジャーナリストの荻原博子さんが解説してくれた――。
■短期で利益が出ることは少ない
背景にあるのはロシアの軍事侵攻。戦争などで政情不安になると“有事の金”が注目されるのです。
というのも、金はかなり希少です。採掘が始まったのは6000年も前。
それでも総採掘量はオリンピック競技用プールの約4杯分、約19万トン。最近はスマホなどの基板にも欠かせないので需要も多い。
さらに、金の相場は世界共通、どこでも換金できます。戦争などで国を追われる人が、自国の通貨が紙くずになるのを恐れて、換金性の高い金を持って逃げるのです。
金高騰のいま、自宅にある金の宝飾品などを売るには絶好のタイミングです。壊れていてもゆがんでいても問題ありません。なかには細かい細工などにプレミアムがつき買取り価格が上乗せされるケースもありますが、基本的には金の含有量で買取り価格が決まります。