くらし情報『中田敦彦「沖縄に米軍基地がある理由」解説動画が波紋…専門家が指摘する“断言”の危うさ』

2022年4月13日 11:00

中田敦彦「沖縄に米軍基地がある理由」解説動画が波紋…専門家が指摘する“断言”の危うさ

そのいっぽう、疑問視する声も聞こえてくる。例えば「ミサイルの射程距離」について、Twitterでは《世界中の大都市狙えるという前提に立つなら別にそれ沖縄じゃなくても良くない?》といった指摘が。

また地政学とは、国際政治を考察するにあたり地理的な条件を重視する学問のことを指す。そのため「アメリカの国民感情」や「最新鋭設備」について《“地”が関係ない話してる》といった声も上がっているのだ。

■専門家が中田の説明を一つずつ訂正

専門家は、中田の動画を見てどう思うだろうか?そこで本誌は政治地理学を専門とする大阪公立大学の山崎孝史教授に取材した。まず「ミサイルの射程距離」について、山崎教授はこう語った。

「ICBMを沖縄に設置するという話を聞いたことがありません。ICBMは核兵器ですので、公然と沖縄に配置するならば非核三原則に反します。
それを進めるのはアメリカと日本の外交上では難しいと思います」

また中田は「ICBMを沖縄に置くと、世界の主要都市に睨みを利かすことができる」というが、山崎教授はこう訂正する。

「ICBMは1万キロ飛びますので、日本以外のどの場所からでも、世界の主要都市に発射することができます。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.