“松竹梅”の価格設定に注意!日常に潜む「無駄使い」の罠7つ
ポイント10%還元と10%引き、どちらも同じと思っていたら大間違いだという。
ポイント10%還元の場合、1万円の買い物に1,000円分のポイントが付く。このポイントを次回1,000円分の買い物に使うと、1万1,000円分の商品を1,000円引きの1万円で買ったことになる。割引率は1,000円÷1万1,000円=9.1%だ。
つまり、1万円の商品を1,000円引き、9,000円で買える10%引きのほうがお得なのだ。
「ためる楽しみのあるポイントは愛着がわき、高い価値を感じますが、実は割引ほどお得ではありません。売り手の作戦の裏側を知れば、もう迷うことはないでしょう」
【ワナ7】仕掛けられた「3択」
うなぎ店などによくある松竹梅など、同じメニューでもランクが違う3種類があったら、「とりあえず真ん中」を選ぶ人が多い。「人は極端を避ける心理が働き、中間を選びたくなるものです」
これには行動経済学の有名な実験がある。
価格も品質も低いAと、価格も品質も比較的よいBの2種類だと、選択はほぼ半数ずつに分かれる。
ところが、さらに価格も品質も高いCを加え3種類にすると、中間のBを選ぶ人が57%と圧倒的多数になる。