くらし情報『5月下旬から接種開始「ノババックス製」ワクチンのメリットとは?』

2022年5月12日 06:00

5月下旬から接種開始「ノババックス製」ワクチンのメリットとは?

(森内さん)

【ワクチンの仕組み】

「ファイザー、モデルナのワクチンはメッセンジャーRNA(mRNA)というタイプで、ウイルスの突起部分であるスパイクタンパクの“設計図”を体内に入れ、体内でスパイクタンパクを作るもの。アストラゼネカが開発したウイルスベクターワクチンは、プール熱やはやり目などの原因となるアデノウイルスを無毒化して、その一部にスパイクタンパク遺伝子を組み込み、mRNA同様に体内でスパイクタンパクを作らせます。一方、ノババックス製は『遺伝子組み換えタンパクワクチン』といわれ、昆虫の細胞を使ってスパイクタンパク質を人工的に作り、それを注射によって体内に直接入れるものです。遺伝子組み換えタンパクワクチンは、子どもが3回接種するB型肝炎ワクチンなどにも取り入れられている仕組みであり、mRNAのような新しいワクチンに比べ、安心感を得られる人は多いでしょう」(森内さん)

【予防効果】

2回接種後の発症予防効果は約90%、重症予防効果は100%と報告されている。埼玉医科大学元准教授の松井政則さんが次のように解説する。

「ファイザーとモデルナの発症予防効果は約95%と驚異的ですが、ノババックスのワクチンも遜色ないレベルといえます。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.