2022年6月15日 06:00
松本明子の家じまい体験記 実家の維持にかかった総額は約2千万円!
家じまいについて話す松本明子さん
「ここ数年、ずっと気にはなっているけれど、どこから手をつければいいのかしら……」
いま読者世代の多くから聞こえてくるのが、こんな実家の「家じまい」についての悩みの声だ。
親が施設に入ったり、他界してしまったりしたあとも実家を放置していると、倒壊や不審火などの被害も懸念される。年々、空き家率が上昇するなか、「早めに着手しなければ」と思いながら、モヤモヤを抱えている人も多いだろう。
地元との縁が切れてしまうことへのためらいや、遠方の実家に手をかける時間がないなど、家じまいに着手できない理由は人それぞれ。
そんななか、「いつかは地元に戻る可能性もあるかもしれない」という長年の思いを断ち切り、家じまいをやり遂げたのが、「実家じまい終わらせました!――大赤字を出した私が専門家とたどり着いた家とお墓のしまい方」(祥伝社)の著書もある、タレントの松本明子さん(56)だ。
あるじを失った実家を放置しておけば、思いもよらない出費がかさむだけでなく、残されたきょうだいの間での不和の原因にもなりかねない。そうした事態を避けるためのヒントはどこにあるのか。松本さんの体験談に耳を傾けてみよう。