2022年6月17日 06:00
知床遊覧船社長「行政処分は見せしめ」呆れた逆ギレに“反省してない”と止まらぬ批判
(写真:時事通信)
4月23日に知床半島沖で発生した遊覧船「KAZU 1」の沈没事故。事故からまもなく2カ月経つなか、“当事者”から驚きの発言が飛び出した。
「事故責任を事業者だけに押しつけ、国に対する世論の批判を回避するための見せしめだ」
この主張の主は、遊覧船「KAZU 1」の運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長。6月16日、同社は事業許可取り消し処分を下されたが、桂田社長はそれに先んじて前日の15日に陳述書を提出し、そのなかでこう訴えていたというのだ。
事故を理由に事業許可が取り消されるのはこれが初めてだというが、国交省は同社が再び事故を起こす可能性が高いと判断したようだ。
「国にも責任がある」と行政処分を不服とし、“逆ギレ”した桂田社長。しかし、これまで「知床遊覧船」の数々の“違反”が明らかになっていた。
「事故当日は悪天候だったため、同業者は出向を控えるよう船長に忠告していたそうですが、『KAZU 1』は出航を強行。
さらに、ルート途中で定点連絡をすることが法律で義務付けられていますが、『知床遊覧船』はそれも怠っていました」(全国紙記者)
桂田社長にも多くの過失がーー。