くらし情報『シンガー藤井風のデビュー前秘話 町のコンサートでおばあちゃんたちを熱狂させて』

2022年8月21日 06:00

シンガー藤井風のデビュー前秘話 町のコンサートでおばあちゃんたちを熱狂させて

マカレの代表・平野さんと、娘で藤井とCDを制作した千里さん(写真:田山達之)

マカレの代表・平野さんと、娘で藤井とCDを制作した千里さん(写真:田山達之)



沢田研二の『勝手にしやがれ』で、曲のラストでは、華麗に帽子を客席に投げ入れました。あとで、その帽子について、『うちのおかんが100均でぎょうさん(たくさん)買うてきたからだいじょうぶ』なんて話してました」

同じくライブを主催したのが、里庄町でステージがある一軒家レストラン「マカレ」。代表の平野智子さん(61)も、藤井の魅力を「ギャップ」だと語る。

「私が初めて風くんのライブを見たのは町内のお寺の本堂で、“終活セミナー”とライブがセットになっていました。終活のイベントですから観客も60代以上で、80代のおばあちゃんもいました。

トークでは、『今日はわしのキーボードの調子が悪いけ』なんて例の朴訥な語りで、特に話し上手とも思いませんでしたが、いったん曲が始まると、とにかくピアノも歌も最高で涙ぐんでる人もいて。

最後には、風くんが立ち上がっただけでおばさん、おばあちゃんが『キャーッ』ですよ。その光景を見て、ぜひうちの店でもライブをしてほしいとお願いしたら、二つ返事で承諾してくれたんです」

ワンドリンク付き1千500円で60分のステージを、藤井は、まさしく全力で駆け抜けた。

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