2022年9月9日 06:00
オミクロン株対応ワクチン 医師が解説「11月接種になればベスト」
重症化予防に関しては現行ワクチンでも満足いく結果ですが、新ワクチンは同等以上になるとみられます」
当初、新ワクチンは高齢者らを対象とした4回目接種で優先的に使用されるという。しかし、諸外国では冬の流行時期にさらなる追加接種を検討しており、日本でも4回目(60歳未満の成人)、5回目(60歳以上の高齢者など)接種が開始されるようになると、上さんは予想する。
「はしかや天然痘は1回のワクチンで強い免疫ができますが、変異を重ねる新型コロナはインフルエンザ同様、何度もワクチン接種を繰り返していく必要があります。少なくとも今年、来年くらいまでは、年1〜2回のワクチン接種が必要になるでしょう」
■接種時期は11月以降がベスト
60歳未満の人や、すでに4回目を接種した60歳以上の人は、オミクロン株対応ワクチンを直ちに接種することはできないが、少し遅れても問題はないと上さんはいう。
「東京などでは7月末から8月初旬にかけて感染がピークアウトしており、9月中に収束が見込まれています。たとえばインフルエンザは12〜1月が流行期のため、10月くらいからワクチン接種が始まります。これまでの傾向から、新型コロナは春に小さな流行があり、夏と冬に大流行を迎えています。