くらし情報『百恵さん、聖子、明菜…伝説アイドルが異例の「右手マイク」を選んだワケ』

2022年10月21日 06:00

百恵さん、聖子、明菜…伝説アイドルが異例の「右手マイク」を選んだワケ

百恵さん、聖子、明菜…伝説アイドルが異例の「右手マイク」を選んだワケ


「“アイドル歌手”という言葉が生まれたのが’70年代。ちょうど半世紀たった今、過去50年のアイドルのダンスの歴史を研究してみて気がついたことがあったのです。それは、歴代のアイドル歌手のなかで山口百恵さん、松田聖子さん、中森明菜さんが、マイクを右手で持つ数少ない存在だったということです。

歌姫と呼ばれるような、歌唱力で評価されている、歌に重きを置いているアイドルは、マイクを右手で持っているということに気がついたんです」

そう話すのは、HKT48やいきものがかり、LiSAなど、数多くのアイドルやアーティストの振付を手がける人気振付師の竹中夏海さん(38)。

『歌謡コンサート』『うたコン』などNHKを代表する音楽番組の振付も担当している竹中さんが、アイドル歌手の「右手マイク」の異質ぶりをこう語る。

「今はグループアイドルが主流ですが、初期はソロ歌手が多かった。今のアイドルは踊りながら歌うことを両立させていますが、昔は“アイドル歌手”というくらいなので歌唱がメインでした。今のアイドルはダンスがあるので、左手でマイクを持って右手で振付をすることが基本スタイルです。


とはいえ、昔のアイドルはソロなので本来、マイクを握るのは右手でも左手でもどちらでもいいはずなのですが、およそ9割の人は左手でマイクを持っていました。

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