2022年11月4日 15:50
コロナ禍「特例貸付」終了! 200万円借りている人も返済開始
コロナ禍で生活が困窮した方に、国が無利子・無担保でお金を貸す「生活福祉資金の特例貸付」の受付けが、9月末で終了しました。
特例貸付には、20万円まで1回限りの「緊急小口資金」と、単身世帯なら月15万円、2人以上の世帯なら月20万円が3カ月分の「総合支援資金」がありました。これらは20年3月に始まり申請期限を10回も延長。特に総合支援資金は、初回貸付分に加え延長分、再貸付分を追加し、合計3回、9カ月分の貸し付けを行いました。
つまり緊急小口資金20万円と総合支援資金20万円×9カ月で、1人最大200万円。国全体では約335万件、約1兆4千億円に及び、リーマンショック時の約20倍の利用があったのです(22年10月1日・厚生労働省)。
特例貸付は借金ですから、返済が必要です。返済時期はいつ借りたかによりますが、22年3月末までに申請した緊急小口資金と総合支援資金(初回貸付分)の返済は、23年1月から始まります。
■どうしても苦しいなら自己破産も視野に
ただ、特例給付には返済免除の規定があります。たとえば23年から返済が始まる分だと、21年度または22年度に、借りた本人と世帯主が住民税非課税なら、返済の必要はありません。