くらし情報『天国の小林麻央さんと子どもたちとの強い絆 海老蔵が十三代目團十郎に』

天国の小林麻央さんと子どもたちとの強い絆 海老蔵が十三代目團十郎に

ただし言っておきたいのは、質の低いものはやってほしくないということ。演出家不在、脚本の不備など、およそ歌舞伎とは思えない作品もまた多かったですから」

その新作歌舞伎を海老蔵時代にともに作ったのが、漫画原作者で『金田一少年の事件簿』などを手がけた樹林伸さん(60)。09年の『石川五右衛門』で原作を担当したことを機に、公私ともに忌憚なく語り合う仲となった。

出会ってすぐのころ、当時の海老蔵が言った。

「樹林さん。歌舞伎って、ガチガチに不自由な表現の芸能って思ってませんか?違います。歌舞伎って何でもできるんですよ、いちばん自由な芸能かもしれない」

こうして動きだした新作だったが、打ち合わせのなかでは、こんな海老蔵の言葉も聞かれた。

「オレ、かぶきたいんですよ。
歌舞伎的なドーン!ってシーンが欲しいんです」

樹林さんは、当時をふり返る。

「これだけを聞くと、歌舞伎の壊し屋というか、やはり伝統より革新を求めているように思えるでしょうが、僕の印象では、彼が求めるのは両方。いや、実は守りたいという気持ちのほうが強いです。新作では、僕もいくつもアイデアを出しましたが、そんなとき海老蔵がよく言ったのが、『それ、歌舞伎じゃないですよ』とのセリフ。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
漫画家・脚本家募集LPバナー 上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.