2022年12月2日 06:00
識者語る「みずほFGの人事制度改革は『年功序列型終身雇用』の終わりの始まり」
具体的に世の50代サラリーマンの給与は、今後10~15年でどう変わっていくのだろうか。
「現在50歳の人で、月収が50万円と仮定します。これまでどおりなら年に大体1万円の昇給があり、60歳時点で月収は60万円。65歳まで再雇用されれば月収30万円程度は得られるでしょう。しかし、年功序列型の給与体系が崩れた後は、特に優れた人材でない限り、せいぜい現状維持がやっとだと考えるのが妥当です」 加谷さんの見立てでは「50歳50万円」から昇給せず「60歳50万円」の現状維持ならマシなほうで、「60歳40万円」と減給されるケースも十分考えられるという。
「60万円から40万円に月収が減ってしまえば、じつに3分の2になることに。そうなれば再雇用で働く際の月収も25万円程度になる可能性もあります」
今から私たちにできることはあるのだろうか……。
「まだ安泰であるうちに準備することが大切です。
家計の固定費、変動費の見直しももちろん重要ですが、最も大事なのは“65歳以降も現役世代並みの収入を得るために働く”という、ポジティブな計画です」
加谷さんは、「好きなことからでいい」として、資格取得を勧める。