くらし情報『識者語る「みずほFGの人事制度改革は『年功序列型終身雇用』の終わりの始まり」』

2022年12月2日 06:00

識者語る「みずほFGの人事制度改革は『年功序列型終身雇用』の終わりの始まり」

みずほFGは’24年度から新たな人事制度に完全移行する(写真:時事通信)

みずほFGは’24年度から新たな人事制度に完全移行する(写真:時事通信)



「みずほ銀行などを展開する、みずほフィナンシャルグループは11月21日、年功序列型給与体系の廃止などの方針を発表。’24年度から、個人の能力を給与に反映させる仕組みに完全移行するとして波紋を呼んでいます」

企業経営に詳しい経済評論家の加谷珪一さんがこう話す。

「これは、入社以降に年々昇給し、60歳の定年を迎えた後も65歳まで再雇用で社に残れる、という日本独特の『年功序列型終身雇用制度』の終わりの始まりといえます」

給与体系の改革は、金融業界のみならず、国内企業全般の流れとなると加谷さんはみているという。

「金融業にはITによって代替が可能な定型業務が依然として多く、人件費を削減しやすいため、特に秀でた能力のない社員は“余剰人員”とみられがちです。他業種でも同様の定型業務は存在しており、『いるだけで年々給与が上がる社員』はどこの企業も減らしたいというのが本音なんです」

いまの50代には、安定した会社員生活を送り、60代でリタイア後は年金受給で余生をゆったり、という人生設計を描いてきた人も多いはずだ。

「かつてはステレオタイプであった老後も、もはや“夢の話”と捉えたほうが賢明でしょう」

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