2022年12月14日 06:00
秘書官抜擢も「仕事をしている印象は薄い」岸田首相長男が直面している政権内部の評判
首相官邸に入る岸田首相と長男の翔太郎氏。ともに公邸で生活しているという(写真:共同通信)
メディア各社の内閣支持率が、依然として下落傾向に歯止めをかけられない局面に苦しむ岸田文雄首相(65)。懸案だった今年度の第二次補正予算や旧統一教会などの被害者救済法が成立したものの、早くも来年の通常国会でも難しい局面が続きそうだという。
「岸田首相は、補正予算の規模を巡り自民党内でも安倍派との軋轢が広がったうえに、被害者救済法も連立を組む公明党や野党との板挟みになり、非常に神経をすり減らしながら通したような状況です。臨時国会の会期末以降は来年度予算の議論が始まります。
来年度以降に増額が決まった防衛費の財源について、すでに党内で意見対立が起きており、首相も頭を抱える局面はしばらく続きそうです」(政治部記者)
そんななか岸田首相がもっとも心を許して話せるのは、側近の中でも長男の岸田翔太郎首相秘書官(31)だろう。
「翔太郎氏は、今年10月4日付で政務担当の首相秘書官に就任。
就任当時は内閣支持率が続落し始めた時で、党内からは『タイミングが悪すぎた』という声も上がったうえ、『身内びいきという批判が集まりすぎる』『世論に鈍感すぎ』という厳しい批判すらありました。