2022年12月18日 06:00
トレンド評論家・牛窪恵さんが「元祖草食系男子」に指名した男性アーティストって?
ではないでしょうか。当時はまだマイナーだったヒップホップを取り入れた曲調は、若者にとって新鮮に映ったはずです」
明るく特徴的なメロディラインは、多くのCMやテレビ番組のテーマソングとして採用された。
「資生堂のシャンプーのCMソングだった『ラブリー』(’94年)は、数々のアーティストにカバーされている代表曲。『痛快ウキウキ通り』(’95年)が『COUNT DOWN TV』(’93年~’20年・TBS系)のオープニング曲になるなど、テレビという媒体にまだ力があった時代でもあり、急速にファン層が広がりました」
音楽バラエティ番組『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』(’94年~’12年、フジテレビ系)に出演したことで、オザケンのキャラクターにも注目が集まった。
「父親はドイツ文学者の小澤俊夫氏で、叔父は世界的指揮者の小澤征爾氏という華麗なる一族。しかも本人は東京大学卒業。そのサラブレッドぶりに驚かされました」
軽快かつ知的で余裕のある振舞いときゃしゃなルックスから、渋谷系の王子様と呼ばれるように。
「ぱっつん前髪のサラサラヘア、ボーダーのカットソーが似合う中性的なキャラ。