2022年12月18日 06:00
トレンド評論家・牛窪恵さんが「元祖草食系男子」に指名した男性アーティストって?
『ラブリー』を熱唱する小沢健二さん
住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代、人生を変えてくれた音楽の話。活躍する同世代の女性と一緒に、“’90年代”を振り返ってみましょうーー。
「オザケンこと小沢健二さんは、中学時代に出会った小山田圭吾さんらとフリッパーズ・ギターを結成。2枚目のシングル『恋とマシンガン』(’90年)がドラマ『予備校ブギ』(’90年・TBS系)の主題歌となり、10万枚を超えるヒット。デビュー後まもなく音楽シーンに存在感を示しました」
そう話すのは、世代・トレンド評論家の牛窪恵さん(54)。
のちに“渋谷系”と呼ばれるように、オザケン人気の震源地は新しいファッションや若者文化が次々に生まれていた渋谷。外資系CDショップ、HMV渋谷のJ-POPコーナーから生まれたとも言われる渋谷系の音楽は、洋楽のような雰囲気があり、軽快でおしゃれで都会的。フリッパーズ・ギターのほかにも、ピチカート・ファイヴ、Original Loveなどがリコメンドされていた。
「渋谷の若者から人気に火がついた小沢さんが、一気に知名度を上げたのは、’93年にソロ活動を開始してからリリースした、スチャダラパーとのコラボ作品『今夜はブギー・バック』(’94年)