2022年12月24日 06:00
年末年始に解熱鎮痛剤の品薄懸念…厚労省が薬局向けの入手支援110番窓口開設
「今のところまだ在庫はありますが、品薄になってきている状況です」
大手ドラッグストア関係者は、市販の解熱剤が徐々に減ってきていると明かす。
12月14日、厚生労働省は新型コロナの感染者増加などの影響で、どうしても卸売業者から薬が購入できず患者に用意できない恐れのある医療機関や薬局向けに、業者からの入手をサポートするための相談窓口を設置した。解熱鎮痛剤や咳を抑える薬が入手しづらい状況になっているということが背景にあるという。
厚労省の担当者に現在の状況について話を聞いた。
「今回の相談窓口はあくまでも医療機関と病院の処方箋を受け付けている薬局が対象ですが、解熱鎮痛薬などが入手しにくいという声が出ていること自体は事実です。地域や薬局の規模にもよるので、どの地域でどれくらいということは把握していませんが、それなりに相談はきているという状況です。
メーカーも頑張って増産していますし、決して出し渋っているということではないのですが、コロナの感染者が増えている中で需要が上回ってしまっているのだと思います。
薬局で処方箋の薬がない場合は、他の成分、例えばカロナールのアセトアミノフェンがなければ、イブプロフェンやロキソプロフェンなどで代替できるなら、そちらに切り替えて対応していただいている薬局もあると聞いています。