2023年1月23日 06:00
1週間で電気代が1万円上がる家庭も…「最恐寒波」が家計に与える深刻な追い打ちの“中身”
これは、10年に1度程度の著しい気象現象が起こる可能性が高まっているときに、注意を促す意味で出されるものです」(前出・菊池さん)
そんな“最恐寒波”の襲来で、ますます電気を使ってしまいそうだが……。
「氷点下では、就寝中も暖房器具が必要になります。電気消費量が上昇することを覚悟しないといけないですね」(前出・菊池さん)
家計へのダメージはどの程度になるのだろうか。ファイナンシャルプランナーの水野崇さんが順を追って説明してくれた。
「電気代の上昇は、すでに昨年から大きな話題になっていますね。主な要因は『燃料費調整単価』の高騰です。この1年で、電気代が1カ月につき5千円から1万円ほど高くなっているご家庭が多いのではないでしょうか」
これは、発電に必要な原油や天然ガスなどの燃料価格の変動で決まる値段のこと。ウクライナ情勢や円安によって、昨年2月ごろからじわじわ上昇しているという。
「もともと『燃料費調整単価』には上限があり、一定額以上は電力会社が負担してきました。しかし燃料の調達コストが高騰したことから、上限を撤廃する会社が続出したのです」(前出・水野さん)
■寒波を乗り越えれば希望は見えてくる
いわば“限界突破”した燃料費が電気代に反映されているというわけだ。