くらし情報『コロナ後遺症の処方薬、市販のかぜ薬も…深刻な“薬不足”に医療現場が悲鳴』

2023年1月26日 11:00

コロナ後遺症の処方薬、市販のかぜ薬も…深刻な“薬不足”に医療現場が悲鳴

コロナ後遺症の処方薬、市販のかぜ薬も…深刻な“薬不足”に医療現場が悲鳴


「せき止めや痰を切る薬が、漢方薬も含めて、とても手に入りにくい状況です。胃に優しい解熱剤のカロナールも慢性的な品薄で、仕方なく別のものを処方しています。そうやって調整しても、連日『この薬が欠品したので、違う薬でもいいですか』という問い合わせが調剤薬局から来ている状態で……」

そう語るのは、さがみ生協病院内科部長の牛山元美さんだ。日本製薬団体連合会が公表した調査結果によると、供給不足などによって“出荷調整”となっている医薬品は、昨年8月時点で医薬品全体の約28%。後発薬(ジェネリック)に限ればじつに約41%にものぼる。供給不足の背景を、牛山さんはこう説明する。

「’20年末、ある後発医薬品メーカーの薬を服用した患者らに健康被害が生じたことを受け、厚労省が後発医薬品メーカーの製造ラインをいっせいに調査しました。すると、複数のメーカーで製造工程においてずさんな点が見つかり、業務停止や出荷停止が相次ぎました。
そうなると、代わりに先発薬を処方するため、その先発薬も品薄になるなど、いまだに影響が解消されていないのです」

日本では処方薬の約8割を後発薬が占めており、それらの欠品の余波が大きな混乱を生じさせているという。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.