くらし情報『規制委員会は形骸化…岸田政権の拙速すぎる原発回帰方針を政府新会員が痛烈批判』

2023年2月23日 06:00

規制委員会は形骸化…岸田政権の拙速すぎる原発回帰方針を政府新会員が痛烈批判

(写真:共同通信)

(写真:共同通信)



「説明が圧倒的に足りない。外から決められた締切りを守らなければいけないという感じでせかされてきた。何なんだというところはある。われわれは独立した機関であって、外のペースに巻き込まれずに議論すべきだった」

13日に行われた原子力規制委員会の臨時会合でこう発言したのは、杉山智之委員。原子力規制委員会(以下、規制委員会)とは、福島第一原子力発電所事故を踏まえて設置された組織。専門的知見に基づいた中立公正な立場で原発の安全を管理してきた。

“外のペース”とは、岸田首相の閣議決定のことだ。’11年の東京電力福島第一原発の事故後、歴代首相が貫いていた“脱原発依存”の姿勢。
岸田首相も’20年の総裁選で「原発の建て替えや新増設は想定していない」と表明していた。

「しかし、岸田首相は、昨年8月のGX実行会議で、原発の新増設と運転期間の延長を検討することを指示。原発回帰へと180度方針を転換したのです。規制変更が行われる3日前の2月10日、岸田首相は原発の新設や安全審査などで原発が止まった期間を運転期間から差し引くことで、実質的に“60年超”運転を可能にする方針を閣議決定していました」

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